円とシルバーが特徴的なダイヤル付きワイヤレスキーボード- Craft(KX1000s)(ロジクール)

ロジクール CRAFT KX1000s Multi-Device Wireless Keyboard(ブラック) 有線/無線キーボード 日本語配列

価格:22,137円
(2019/5/16 00:39時点)

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Logicoolからダイヤル付きワイヤレスキーボードであるCraft(KX1000s)が登場しました(図「KX1000s全体」)。マイクロソフトのクリエイティブ向け一体型デスクトップPCであるSurface Studioをより快適に使うためのダイヤル型周辺機器としてSurface Dialが登場したばかりの中、Craftが登場したことになります。

Craft(KX1000s)全体
Craft(KX1000s)全体

仕様を簡単に見ていきましょう。キーは113キー日本語レイアウトとなっており、通常のテンキー付きWindowsフルキーボードの109キーなどと比べると少し多めとなっています。キーピッチは19mm、キーストロークは1.8mmと高級キーボードらしいゆとりある構成です。CROWNと名付けられたクリエイティブ入力ダイヤルが最大の特徴です。接続方法はLogicool独自の高度な無線接続方式であるUnifyingまたはBluetooh、電源は内蔵充電池、重量は960gと高品質キーボードらしい仕様となっています。角度調整機能がないのは意外なところです。メーカー保証が2年あるのもポイントです。価格は2万4千円程度と高級品らしい価格となっています。

Craft(KX1000s)のCROWN(ダイヤル)
Craft(KX1000s)のCROWN(ダイヤル)

デザインを詳細に見ていきましょう。図「Craft(KX1000s)全体」のように、形状は幾何学的でシンプルな構成となっています。全体としては長方形ですが、手前のキーのある黒いエリアと、奥のCROWN(図「Craft(KX1000s)のCROWN(ダイヤル)」)を載せたシルバーのエリアの2つに別れます。手前のエリアは、四隅を90度の扇型に置き換えた長方形となっており、色は黒く見えますが真っ黒ではなくダークグレーでつや消しとなっています。一見真っ黒にも見えますが、真っ黒な他の製品と比べればダークグレーであることは一目瞭然です。奥のエリアは、細長い長方形の左右に半円を追加した形状となっており、色はつや消しの暗めのシルバーとなっています。配色的にはダークグレーとシルバーのツートンカラーでシックな印象です。また、この奥のエリアの中央部分には、Logicoolの円をモチーフにした「Logi」ロゴのがグレーで描かれており、シックさと円の印象を補強しています。最近は円をモチーフにしたLogicoolの新しいロゴが使われていますが、さらに「Logi」の部分のみに絞ったロゴが今年から使われています。ロジクール(Logicool)は、グローバルにはロジテック(Logitech)という名前であるため、日本とグローバルの共通部分の「Logi」のみに絞り、ロゴの共通化を図ったと思われます。ロジテックという日本の周辺機器メーカーが別に存在していることは、長年のPCユーザにはよく知られているところです。

Craft(KX1000s)のMacとWindowsのキー表示
Craft(KX1000s)のMacとWindowsのキー表示

キーは、色はダークグレー、形は角を丸めた正方形で、指が馴染むように円形にくぼませてあります。Enterなどの正方形でないキーは、扇形と長方形を組み合わせたくぼみが付けられています。一番手前のスペースキーや、一番奥のファンクションキーなどは、へこませずに緩やかに出っ張っています。キーにおいても、円をモチーフにしていることがわかります。図「Craft(KX1000s)のMacとWindowsのキー表示」のように、WindowsとMacで機能が異なるキーは、「|」の左側または「○」の中にMac、右側にWindowsの機能が書かれているのも特徴的です。Craftはクリエイティブ用途なので、Macでの使いやすさにもよく配慮されていることがわかります。

Craft最大の特徴であるCROWNは、左奥に配置されており、形状は滑り止めなどのない完全なシルバーの円柱となっています。本格的なフルキーボードであり、サイズも重量もあるため、右手でのCROWNの操作は困難です。回すとカチカチした感触があり、クリック機能もあります。操作感に飛び抜けた特徴はありませんが、Logicoolらしい安定した操作感となっています。

Logicoolのクリエイティブ用キーボードCraftをご紹介しました。クリエイティブ用ダイヤル型入力装置であるCROWNを搭載し、近年のLogicool製品のモチーフである円を取り入れたシンプルな造形、ダークグレーとシルバーのシックでメタリックな配色、クリエイティブ用途で重要なMacにも配慮したキー表示など、クリエイティブ用途には非常に魅力的な製品となっています。価格との折り合いが付けば最高のクリエイティブキーボードとなることでしょう。

落ち着いたシルバーデザインのロジクール初一般向けメカニカルキーボード - K840(ロジクール)

ロジクールK840 有線キーボード[USB・Win] Romer-Gメカニカルスイッチ

価格:9,990円
(2017/7/25 23:31時点)
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ロジクールから、一般向けでは初のメカニカルキーボードが登場しました。高品質なマウスで定評のあるロジクールですが、高級キーボードでは定番となっているメカニカルキーボードにはあまり積極的ではありませんでした。最近になってやっと、ゲームングキーボードG413でメカニカルキーボードが登場したばかりで、K840はG413の成果を一般向けにしたような製品となっており、遠目に見る程度には同じ製品に見えるでしょう。

デザインを詳細に見ていきましょう。形状はシンプルで、上から見ると角を丸めた長方形となっています。横から見ると、プラスチックの土台の上にアルミの板を貼り合わせてあり、キーがキノコのように飛び出しています。最近のゲーミングキーボードでしばしば見られるキーの根本を隠さない構造です。基本に忠実なK840ですが、このキノコ型のキーは、一般向けキーボードの中では、いくらか個性的的です。色もシックで、キーはダークグレー、ベースはシルバーとなっています(図「K840右上部分」)。キーは黒と言っても良いくらいですが、よく見ると完全な黒と言うには不十分で、実際G413の黒いキーと比べるとダークグレーであることがわかります。キーの文字は白となっています。土台の色はアルミの板によりシルバーですが、細かな梨地となっており、さらさらした手触りです。なお、G413では横向きのヘアラインでもう少しきらびやかです。右上にはロジクールのロゴが、白や黒ではなくグレーで描かれています。以上をまとめて見ると、K840は落ち着いたデザインになるように努力されていることがわかります。土台はアルミですが金属光沢でギラギラしないように梨地とし、キーもシルバーの土台とのコントラストが強くならないようにダークグレーとなっています。

K840右上部分

仕様は基本に忠実で、キーはテンキーのある108キーのフルキーで配列も標準です。インタフェースは有線のUSB接続となっています。また、高級メカニカルキーボードらしく重量は910gと重めとなっています。

ロジクール初のメカニカルキーボードK840をご紹介しました。メカニカルキーボードで、黒や白ではないモノトーンのキーボードが欲しいという場合には有力な選択肢となるでしょう。もちろん、タイプ感の好みがあるので実際に使用感を試すのは必須となります。