組紐による個性的なデザインのLANケーブル - BRAID LAN CABLEとBRAID USB CABLE(協和ハーモネット)

最近は、モバイル通信や無線LANの普及で、LANケーブルが使われる頻度も減りましたが、安定性、速度、セキュリティから有線LANを使いたい場合もあるでしょう。その中でも、持ち運んであちこちで使うLANケーブルや、机の裏から手元まで伸びるノートPC用のLANケーブルは、人目に触れることもあり、ちょっとこだわりたいものです。

今回ご紹介するのは、協和ハーモネットBRAID LANケーブルです。「BRAID」とは組紐のことですが、BRAID LAN CABLEは、組紐を取り入れたLANケーブルです。LANケーブルの表面が組紐のようになっており、多少の光沢もあります。一部のカラーバリエーションでは、シンプルな模様も入っています。

カラーバリエーションは5色で、「Harmonet Blue」(ハーモネットブルー)、「Salty Sesame」(ソルティーセサミ)、「Gray Herringbone」(グレーヘリンボーン)、「White Mica」(ホワイトマイカ)、「Active Brown」(アクティブブラウン)となっています。各カラーの写真は、図「BRAID LAN CABLEカラーバリエーション」をご覧下さい。ちょっとヘビの写真っぽくなってしまいました。

「Harmonet Blue」は、鮮やかな青一色です。「Salty Sesame」は黒地に白い規則的な四角が入っています。図「BRAID LAN CABLEカラーバリエーション」の「Salty Sesame」は、同じカラーのBRAID USB CABLEの写真ですが、ケーブル部分のデザインのを知るのには問題ありません。「Gray Herringbone」はグレーですが、なかなかの力作です。若干の光沢のためシルバーっぽくなっているだけでなく、模様も個性的で、3段階の濃さのグレー(シルバー)が規則的に並んでいます。おそらくは、2段階の濃さの繊維が規則的に組み合わされて、濃い+濃い=1番目の濃さ、薄い + 濃い = 濃い + 薄い = 2番目の濃さ、薄い + 薄い = 3番目の濃さ、という構造になっていると思われます。「White Mica」は白一色ですが、純白と言うよりは、白に近いベージュといった感じです。「Active Brown」は複雑で、茶色のベースに黒いラインと白い規則的なドットが入っています。

BRAID LAN CABLEカラーバリエーション
BRAID LAN CABLEカラーバリエーション

デザインは繊細ですが派手なものはありません。LANケーブルというものは、PC周りや部屋全体の脇役であり、それを主役にすることは通常はないことを考えれば合理的です。しかしながら、目立たないことだけを目指した水色やグレーではなく、脇役としてほどほどの存在感を持たせたデザインになっています。

仕様面を見ていきましょう。長さは1m、2m、3mの種類で、部屋全体にネットワークを整備する長さではなく、持ち運びで使ったり、机の裏から手元まで伸ばすような用途であることがわかります。性能に関しては、カテゴリー6、すなわち1Gbpsに対応しており安心です。「STRACAP」と名付けられた、紛失防止のひもで取り付けられた端子カバーを備えており、持ち運びのしやすさに良く配慮されています。

欠点は、価格と汚れやすさでしょう。ただし、価格に関してはあまり気にする必要はないかもしれません。この製品はネットワーク配線に大量に購入するものではなく、持ち運びに1つだけとか、デザインに配慮したい机やブースのために少数購入するものなので、それほど価格差が問題にはならないでしょう。通常のLANケーブルの倍近い価格ですが、そもそも絶対的な金額はそれほど大きくはありません。汚れやすさの方は気になるところです。長期間の利用で検証したわけではありませんが、繊維であれば液体がしみこんだり、ほこりが入り込んだりするのは避けにくいでしょう。また、通常のLANケーブルは雑巾で良く拭けばピカピカになりますが、繊維で覆われておりそのようにはいかないでしょう。丁寧な扱いがを心がけた方が良いかも知れません。

このBRAID LANケーブルには、USBケーブルの姉妹品があります。ただし、「Salty Sesame」の1色のみなのが残念なところです。長さは、0.5m、1m、2mと短めです。端子は、片側が、向きが中々合わないことで有名な長方形のAタイプ、もう片方が3バリエーションあり、デスクトップ機器でよく使われるBタイプ、少し小さめの機器で使われるミニBタイプ、スマートフォンでお馴染みのマイクロBタイプがあります。

今回は、異色のLANケーブル、BRAID LAN CABLEを紹介しました。組紐による個性的なデザイン、カテゴリー6の安心性能、持ち運びに適した紛失防止端子カバーなどを備えた魅力的な製品です。有線LAN環境のデザインを整えるときの有力な選択肢になるでしょう。

カラーコードの基本

Webデザインやソフト開発で、いつも使っているカラーコードですが、ここではその基本を確認します。現在、たいていのコンピュータでは、色の3原色である赤、緑、青のそれぞれに対して256段階の明るさを指定し、その結果、256 × 256 × 256 = 16,777,216色を取り扱えるようになっています。この1,677万色は、しばしばフルカラーと呼ばれます。

コンピュータにおいて、色を扱うときは、カラーコードを用います。HTMLやCSSにおけるカラーコードの表現は、以下のようにいくつかの種類がありますが、基本的に、RGB、すなわち赤、緑、青の順に明るさを指定します。

#rrggbb(数値が6桁)の形式では、赤緑青をそれぞれ16進数の2桁の数値で表現します。00からffで0から255までを表現できます。赤青緑は、それぞれ256段階の明るさを持ちますが、全くその色の光を発していない0から始まるので最大値は255となります。表記の桁数には注意が必要で、8のような1桁の場合は、08と記述し、各色の明るさ指定は常に2桁とします。aからfは、多くの場合は、大文字小文字のどちらでもかまいません。HTMLやCSSではどちらでも動作します。例えば、Adobe Photoshop CS5の場合も、大文字小文字どちらでも入力できます。ただし、入力後に自動的に小文字に変換されます。

rgb(r%, g%, b%)の形式では、赤、緑、青をそれぞれ10進数のパーセントで表記します。ただし、各色の明るさは256段階で管理されているので、0から100の整数だけでは表現しきれず、256段階の全てを使用するなら小数を使う必要があり、正確に0から255の値を指定しようとすると計算がやっかいです。

#rgb(数値が3桁)の形式では、赤、緑、青をそれぞれ16進数の1桁の数値で表現しますが、表現できる色数が制限されます。#123なら、#112233のように同じ数値を繰り返したカラーコードを意味します。このため、以下の表のように明るさは17ずつ増える16段階となり、#000は一番暗い黒、#fffは一番明るい白となります。17ずつというのが不自然に見えるかも知れませんが、きちんと最小は0、最大は255となります。

17ずつ増える現象を、簡単に説明します。通常使用している10進数では、100や1000から1を引くと、99や999のような数値になります。すなわち、先頭が1、残りが全て0のような数値から1を引くと、9がそろう数値になります。1を引くというのは、0から始めるために、カラーコードにおいては必要なことです。それを、100なら0、11、22、…、99、1000なら0、111、222、…、999のように使用することを意味しています。10進数で11ずつ増えていますが、16進数で17ずつ増えていきます。数学的な完璧な証明はともかく、大まかにはこんな感じです。

#rgbの数値
3桁時の1桁 16進数 10進数
0 00 0
1 11 17
2 22 34
3 33 51
4 44 68
5 55 85
6 66 102
7 77 119
8 88 136
9 99 153
a aa 170
b bb 187
c cc 204
d dd 221
e ee 238
f ff 255